事件の詳細
発生時刻:2月3日 午前3時過ぎ
場所:八王子市犬目町「セブンイレブン八王子犬目店」
手口:犯人の男が入店しバールのようなものをレジに叩きつけ、「金を出せ」「札を出せ」「警察を呼ぶな」「ころすぞ」と店員を恫喝。現金12万8000円を奪いタクシーで逃走した。当時店内に客はいなかった。
犯人の特徴
・30代から40代の男性
・紺のダウンジャケットにジーパン姿
・紺のニット帽とマスクを着用
2月4日現在逃走中。
2月5日の報道にて、福岡県に住む19歳少年が逮捕されました。
少年は八王子市内のホテルに滞在していたことが分かっています。タクシーは強奪の類ではなく呼んで逃走したものと思われます。
動機を「新型コロナに感染し会社とトラブルになり仕事を辞めた。お金がなくなったので強盗しようと思った」と語る少年。さらに別の窃盗事件への関与もほのめかしています。
警察は共犯者や余罪の存在を視野に入れて捜査を継続中。
自体急変。八王子在住の指示役の男逮捕
2月11日、
指示役の男(23)の逮捕が報道されました。少年と接触する姿が防犯カメラに映っていたということです。また、少年が指示役に付いて供述したとも。指示役の恐れていたことでもあるでしょう。
指示役の男はツイッターで「高額収入アルバイト」と実行犯を募り、少年はそれに応募したものとされています。その後は通信履歴が残らないことで有名な「テレグラム」てやりとりしていたことが疑われています。
指示役の男は八王子に住み、実行犯の少年は福岡県。指示役にとっては土地勘があったものと疑えます。
特殊詐欺でいう「受け子」に相当する、使い捨てとも言える実行犯がコンビニ強盗で起用されることはおそらく稀です。これからの犯罪様態が変化していく恐れがあることを注目していく必要がありそうです。
以下は犯人逮捕前に作成した内容です。
疑問
- 犯人の土地勘の有無
- 犯人の犯罪歴や素行
- 「タクシーで逃走」について
- 店の環境的リスクについて
この4点について考えていきます。
1.犯人に土地勘はあったのか
土地勘ありと考えられます。
凶器となるもの(バール?)を所持して知らない場所をうろつくとは考えられません。職質された場合に致命的です。バール状のものならサイズもそこそこ。携帯して歩くにはリスクが高いと思われます。
正当な理由なく一定サイズ以上のバールを隠し持つと罪に問われる(ピッキング防止法)
ただし現場へ向かった手段が車なら少々話が変わります。移動手段はこの事件の大きな謎の1つでもあるので、後に述べたいと思います。
2.犯人の犯罪歴、素行について
犯人の犯罪傾向は高く、類似の事件や暴力沙汰も経験している可能性が高いと推測します。
もしタクシーが奪ったものならば、さらに凶悪犯としての色彩が濃くなります。
どのみちタクシーで逃走という映像的に証拠が残りやすい手口は、初犯としての未熟さよりも何度も不法行為を繰り返してきた人間特有の無関心さの表れのような気がしてなりません。
凶器の持参、恫喝の内容や服装はこの事件の場合、さほど犯人の性質を推定する材料とはならないと考えます。
3.「タクシーで逃走」について
多くの方が疑問に思うであろう点ですが、私もはっきりとしたことは言えません。「比較的レアケース」と言うに留まります。
タクシーを強奪したのか?
ドライバーを待たせていたのか?
または犯人はタクシードライバーなのか?
きっと捜査関係者の中ではもう明らかとなっているはずです。
仮にドライバーが犯人を強盗犯と知らずに乗せていた場合、特異的な事件としてマスコミがインタビューしていてもおかしくないとは思います。
4.店舗の環境的リスクについて
「セブンイレブン八王子犬目店」は住宅街にあり、コンビニの立地としては特別変わった所はありません。
ただ正面と西側は駐車場となっていることで夜間の監視の目は少なくなります。これが犯人を安心させた可能性はあります。
とはいえ東側には新聞センターが隣接。基本的に新聞センターは未明から活動し始めるため、本来は店舗の強盗リスクは低いはずだったと考えます。
事件当時に明かりや人の出入りはなかったのだろうか
最後に
2月4日現在、犯人は逃走中です。もう一度犯人の特徴をお伝えします。
・30代から40代の男性
・紺のダウンジャケットにジーパン姿
・紺のニット帽とマスクを着用
類似店舗の方はご注意ください。タクシーで逃走しているので犯人の移動範囲は広いことが予測されます。近隣の方に限らず、ドアや窓の施錠を忘れずにお願いいたします。